とりあえずやってみよう
最近、『言葉』についてよく考えます。
普段当たり前のようにこの『言葉』を使ってコミュニケーションをとっているけど、これってよく考えたらすごいことをしているのではないか。
100%の意志疎通をすることは難しいかもしれないけど、それでもまったくの他人と会話ができる。画期的な発明な気がする。
もともとはただの発音、音だったものに配列を加え、この音と音が組み合わさったものは『おはよう』と言う意味です。って言葉が普及していないときにどうやって広めたのだろう。だれがこの何千万もある音とその組み合わせの意味を考え、『言葉』をうみ、伝えていってたのだろうか。言葉を知らない人たちに。
考えれば考えるほど意味がわからなくなるし、好奇心が強まる。
すげーことを普段、私たちはしているぞ。
『言葉』は使っても
『言葉』に使われるな
って聞いたことあるけど、本当に『言葉』に使われているかもしれない。
それぐらいのパワーを持っていても不思議ではない。
自分はどれぐらい正しい日本語を話せているのだろうか。
言葉の成り立ちを調べることで、人間に対しての仕組みや、考え方、暮らし方、文化、歴史がわかるかもしれない。
『言葉』ってすっげーぞ!!
同時に使い方を間違えると本当に危ないものでもある。
『言葉』は時には目に見えない鋭利な刃物になって心をズタボロに切り裂くこともできる。人を殺す事だってできる。
でも逆に
たった一言の『言葉』で心を救うこともできる。誰かを助けることができる。
普段、自分が使っている言葉を振り返ってみて、どんな言葉か考えてみる。
誰かを傷つけてはいないだろうか?
誰かを貶めてはいないだろうか?
いい言葉を使っているだろうか?
言葉に使われてはいないだろうか?
マザーテレサはこういっている。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
もし今いる自分の状況を納得できていないのなら、使っている言葉を変えてみることもひとつの方法かもしれない。
とはいえ、
結局の所、何を言いたいのかと言いますと、言葉ってすげーなってなって、もっと触れたいなってなって、そうだ、小説を書いてみようってなって、とりあえずやってみよう精神で書いてみたわけですよ!!
何事も初めてはいいもので、ワクワクする。ただ、書くよりも読む専門のがいいなと実感しました。
まずはやってみる。有限実行。全部ネタ。
そんな風に楽しくこれからも26歳は生きていきます。よろしくお願いします。
短いですが、ここに載せておきます。
*長くないです。
【煙に巻かれて】
第一章 砂漠・竜巻・硝煙
砂漠の中、どこの砂漠だろう。ジェットが故障し、不時着してから勘をたよりにひたすら歩いて二つの夜を越した。昼間は変わらず太陽に照らされたホットな砂の上を、夜はうってかわって寒い真っ暗闇を星がきれいだなと無理やり気分をコントロールしてここまで来たが。
「ふぅ~限界だ。ここが俺の墓場かな」
岩に腰かけ息を整える。空腹、疲労、乾き、さすがにここまでのようだ。思い返すような人生でもない。でも悪かった人生でもない。お世辞でもいい人生だったとは言えないが、俺らしい人生だった。と、納得することができる人生だ。
「・・・まぁこんなもんだろう。」
不思議なほど、この現状を落ち着いて受け入れている自分がいる。思えばむちゃくちゃな行き当たりばったりの自由きままな生活。ここまで生きてこられたのが信じられないぐらいだ。何度も死を間近で感じた。なんどもこれはもう駄目だなとおもった。それでもなぜか俺はまだ生きている。もしかしたら今回もなんとか切り抜けられるんじゃないかと楽観的になっているのかもしれない。
「・・・腹減った」
こんなことになるなら、家においてあったパンを食っておくべきだった。次からは食べよう。旅に出る前は食べよう。次があればだけど。思い返すような人生ではないと思いながらも思い返している自分がいる。矛盾野郎だ。笑えてくる。なんだか笑えてきた。右手でベルトに収めてある銃に触れる。冷たい感触。銃を取り出して構える。この手触り、腰に手を当てて銃を取り出し構えるまでのしぐさ、体に染みついている。銃弾は二発入っている。何発入っているかは銃の種類にもよるが、大体のものは銃をもっただけで分かる。それだけ銃に触れてきた。人も殺した。体にはいくつか銃痕が残っている。右脇腹と左肩の傷が痛む。一人の人物に撃ち抜かれた傷だ。生きていたのが不思議だ。激しい痛みで気を失った。一瞬の出来事だった。あれは本当に一瞬だった。なんて言うのだったか。そんな言葉があったはず。えっと、、、。思いだせない。最近こういうことが多い。いや、もともとか。記憶力が悪いのか、そもそも覚えようとしていないのか。たぶん後者だろう。自分の事なのにたぶんとしか表現できない事が切ない。あ、思いだした。刹那だ。でも今となってはどうでもいい。俺が思いだしたいことを思い出そうがそうでなかろうが。この世界にはなにも影響はない。飛躍しすぎか。もう考えることすらしんどくなってきた。それでも考えなければいけないことがある。行動すべきだと体が自分に訴えてきている。
「あれは・・・竜巻か」
まだ距離は大分離れているが心なしかこちらにむかって来ている気がする。
「あれくらったら俺は死ぬだろうな。」
言葉に出してみても、未だに実感がない。どちらにしてももう走って逃げる元気もない。立ち上がることすら億劫だ。そもそも考えることすら面倒になって来ている。どこまで行くのか。このままだと息をすることすら面倒な作業に感じるかもしれない。普段は無意識で行なっている行動のサイクルが意識しないと通常通りできなくなってきている。おもしろい。なぜだかそう感じる。遠くで見えてあの大きさの竜巻だ。相当でかいだろう。すでにさっきよりも格段に大きく見える。強い風を肌で感じる。足元の雑草も震えている。お前達も初めて経験するのか。何事も初めてはいいものだ。わくわくする。なんだか少し元気が湧いてきた。運に任せよう。ギャンブルだ。もし俺がまだ生きるべき存在なら俺は助かるだろう。そうでないならあの竜巻に巻き込まれて死ぬだけだ。命がけのギャンブル。まぁ勝っただけで少し寿命が延びるぐらいだが。湧いてきた元気を活用して、構えていた銃を空に向けて一発撃つ。
「パァン」
銃声が鳴り響く。ジンジン体に伝わってくるこの振動。銃の先端を鼻の先にもってくる。硝煙のにおい。この匂いだ。この匂いがたまらなく好きだ。純粋な気持ち。心の安定。深く鼻から息を吸う。そして名残惜しさを残して口からゆっくりゆっくり丁寧に吐き出していく。
「何事も初体験はいいことだ」
口に出して言ってみる。最後は笑いながらって決めたんだ。
「はっはっは」
わざとらしいぎこちない笑いだが、笑ったことで体から力が抜けて、座っていた岩から落ちて砂漠の上にうつぶせで倒れ込む。目をつぶる。体中で振動を感じる。竜巻は確実に、こっちに近寄ってきているらしい。神に祈ったりはしない。信じるのは自分だけだ。裏切られてばかりだけど。俺が信じなきゃ誰が信じてくれる。振動が強くなる。風の轟音で耳はその役割を機能できていない。風の音しか聞き取れない。そう思うと聖徳太子は凄いな。何人もの声を聞きわかることができるなんて。特技だよ。特技。ってちょっと待て、死ぬ前に最後に考えることが聖徳太子なのか。こんなもんなのか。これは誰かに伝えたかったな。俺が最後に思った人は聖徳太子だったと。
「・・・・・・・・の」
なんか声が聞こえる。気がする。もしかして聖徳太子か。なんて事を本気で考える。死を間近で感じると、いろいろなリミッタ―が外れてとても純粋な思考になり、純粋な受容体制が蘇るらしい。本気でこの声の主は聖徳太子だと信じている。笑える話ではないがそんなことは今はどうだっていい。だが竜巻がくる前にどうやらくたばりそうだ。気がどんどん遠くなっている。聖徳太子の声ももう聞こえない。体の感覚もない。強大な眠気に抗うことができない。抗う様子も微塵もない。すべての細胞が一丸となって動いている。なんて優しい光なんだろう。なんて絶対的な温かみなんだろう。不可抗力だ。美しい。あなたの胸に抱かれて、その美しい唇に一度でも触れられるなら喜んで私のすべてを捧げてあなたのしもべになるだろう。落ちる。落ちる。落ち・・・・・
以上です。あざした。