は•み•が•きじょーずかな?
言わずもがな歯は大事です。
ただ、いかんせん、歯磨きはめんどーだ。
かつて、友人に、
ガムを噛んでいるから歯は磨かなくてもいいんだという、巷の都市伝説を信じ、歯磨きをしないやつがいた。
そんな彼の歯は今どうなっているのか。
ご想像にお任せします。ご想像通りだと思います。
歯が痛い
気のせいだ。
そう自分に言い聞かせるのにも限界がきて、とうとう歯医者に行くことに。
そして
親知らずを抜かれ、そのあと、やっと虫歯の治療が始まり。
終わった。
僕の歯医者通いは終わった。
はずだった。
「はい。じゃあ虫歯の治療は今回でおしまいです」
「ありがとうございます」
「じゃあ来週は歯のクリーニングをしますね」
!?
いや、頼んでない。そんなこと。
ただもうすること前提で、当たり前のように言われたら、ノーとは言えない私である。
「わかりました」
まだ続くのか。
俺はいったいいつになったら歯医者通いから解放されるのか。
もう受付の人とは世間話も軽く行うぐらい仲良しレベルが上がっていた。
やってられっか
そんな金もねぇー
頼んでもねぇー
クリーニングってなんだ!
私の歯が汚いって言いたいの。それならそうとはっきり言えばいいじゃない。いっつも自分勝手に決めて、わたしには何にも先のこと話してくれないのじゃないの。私はあなたの人形じゃないのよ。ここまできたら最後まで言いなりになっちゃうんだから。
そして、私はまたここに帰ってきた。
しかし、
そこには違和感があった。
いつも自分の事を担当してくれている方がいない。
「26歳男子(仮名)さん」
名前を呼ばれる
いつもの人と違う
いつもの部屋と違う
なんかちょっと緊張するじゃないか
「はい、じゃあ歯のクリーニングを始めますね」
いつもの先生じゃない。
クリーニングだからか。もう先生は出てこないのか。この人はなんて綺麗なんだ。
一気にはずかしさが増す。
ここまでならまだいい。
「普段どのように歯を磨いていますか?次は正しい歯の磨き方をならいましょう」
思わず笑ってしまった。
26歳男子。年下(であろう)綺麗な人に歯を磨いているところを見てもらい、歯を磨いてもらい、また歯を磨き、褒められる。
なんて、幸せな時間なんだろう
こんな穏やかな時間、久しぶりだ。
目と目を合わせ、歯を磨く。
これはなんだ。
私はいったい何をしているんだ。
歯を磨いているんだ。
そう。
ただそれだけだ。
ただそれだけなのに、
どうしてこんなにも胸がときめき、顔がほてるのだろうか。
ただそれだけなのに、
どうしてこんなにも優しい気持ちで、虫歯になった歯を愛おしく思えるのだろうか。
いったい自分は何をブログで書いているのであろうか。
何を書きたくて、書き始めたのだろうか。
自分が今1番のしなければならないことはなんなのか。
『自分探してます』
心当たりがある人はぜひ教えてください。
とりあえず歯医者は終わり、
虫歯も治療して、歯も綺麗になりましたとさ。めでたしめでたし。
失礼します。