【僕誰、こかん太郎】3番手の隠し味
「おじいちゃん、おじいちゃん、ねぇ起きておじいちゃん」
(誰かが私を呼んでいる、あー静かにしてくれ)
「おじいちゃん、起きてってば、起きてってば、てばってばっ、てっばさき♪てっばさきが食べたいな〜♪。そうだ、お母さんに今日のご飯手羽先が食べたいってお願いしてこよ〜」
( ..... )
「起こしてよぉぉぉぉーー、もうちょっと興味持ってよー。いや、起きてたよ。起きてたし、起きようともしてた。()なんか使って、うるさいなーって心の中の気持ち見たいな、まだ夢見心地みたいな、感じだしたけど、起きてました。はっきり起きてました。ごめんなさい。孫よ。でもそういうところ、嫌いじゃない。むしろ好き。本当にかわいい」
私は小次郎。なんだかとってもたくさん寝ていた気がする。はぁ〜。体がバッキバキに痛い。そろそろ動かさないとな。なまってきとる。
「あ、おじいちゃん起きた!!」
「お、孫よ。」
「やっと起きてくれた!!、なかなか動き出さないから死んでるのかと思って笑っちゃいそうだったよ」
「なぜ、笑う、心配せぇ」
「おじいちゃん?」
「なんだい?」
「なんかめんどくさくなってきた」
「なに、どうしたんだい?急に?」
「いや、本当はここでまた交換日記の続き聞かせてよっていうのが、私の役目だと思うの。でもね。なんかめんどくさくなってきたの。なんかもう終わらせたい。モチベーションって言うのかな。この一瞬で消えたよね。」
「孫よ。一体何をいってるんだい?」
「そもそもね。そもそもの話なんだけど、私って何歳の設定なの?言葉違いもよくわからないし、久しぶりぶりざえもんすぎて、設定とか、コンセプトとか、その他もろもろ忘れちゃったの。どう話を始めてたっけ?どんな感じでこのアホみたいな名前のストーリー始めてたっけ?」
「ちょっと待って、設定とかやめよ。いったん落ち着こう。」
「あーーーーーーめんどくさーーーい」
「頑張ろう。ねぇせっかく久々なのに、もうちょい頑張ろう、ね。」
「なんで久しぶりに書こうと思ったんだろう。まじで、ずっとほったらかしにしといて、急にまた始めようって、私たちの物語はそんな都合よくないわよ。ったく」
「孫よ。やめよう。ブラック出てるから。全部筒抜けだから。役に専念しよう」
「私たちが思い通りに動くと思うなよ。私たちだって感情があるのよ。私たちでここを終わらせてやりましょう」
「いやもう、協力して仲良くしよう。一緒に盛り上よ?」
「あーーなんかめんどくさい+イライラしてきた。こんなところ私が終わらせてやる。ハァァァァァァァァーーーーー!!!!」
「孫よ。やめ.......」